STORY
電気管理技術者への道
資格取得や開業を目指す方々にとって少しでも参考になればとの思いから、
自身がこれまで歩んできた道を記しています。
電験の勉強
ある電気管理技術者の方との出会いをきっかけに、私も電気管理技術者になりたいと強く心に決めました。そこで、第三種電気主任技術者(電験三種)の資格取得に向け、とにかく猛勉強しました。
私は暗記が苦手で、理解しないと先に進めないタイプなので、勉強にかなりの時間を費やしました。約半年もの間、勤務を終えて帰宅した後、夜の19時から深夜2時まで、目が冴えて眠れない時は翌朝5時くらいまで勉強し、ほぼ寝ずに仕事に行くこともありました。
晴れて試験に合格
ついに試験の本番! 狙うは4科目一発合格。試験が始まると手が震えたのを覚えています。
「自分はこの試験会場にいる95%の人達より勉強してきた。絶対に合格してやる!」
そう意気込んでいました。しかし、1年目は機械を落としてしまい、2年目は機械の1科目に全集中で勉強しました。
「ここまで勉強して落ちるなら、試験問題に問題があると試験センターに文句を言ってやる!」と思うくらい、それくらいやり抜き、無事に合格することができました。
独立に向けて実務経験を積む
電験三種を取得してもまだまだ勉強は終わりません。独立に向けて実務経験を積むために必死で取り組みました。というのも、実務経験の認定を得るには、産業保安監督部の厳しい面接を乗り越えなければいけません。
しかし、当時私の勤務先では、電気主任技術者は外部委託の上、社内に電気がわかる人がいなかったのです。そこで、私は講習会を受講したり、本を読んだり、電気主任技術者に聞いたりと色々なところから情報を仕入れて、それらを実践しました。
とにかく理解するまで、納得するまでやる。これは試験勉強と同じスタイルでした。そうやって5年を超える実務経験を満了しました。
念願の電気管理技術者に
ある出来事をきっかけに、開業のタイミングが訪れました。
それから実務経歴書を作成し産業保安監督部へ面接に行きました。
実務経歴書をもとに、技術的なことなどについて色々と質問されましたが、しっかり実務をこなしていればそう難しくはなく、結果的に数回の修正で許可をいただくことに成功しました。
平成から令和に変わる年。試験器、測定器など一式揃え、やっとの思いでスタートラインに立つことができました。
これまで辛かったことや大変だったことの方が多かったかもしれません。
しかし、今となってはそれらはいい思い出であり勲章です。
資格取得や開業を目指す方々へメッセージ
電気主任技術者の人手不足が問題になる中、
資格取得や開業を目指す方々にこの記事が少しでも参考になればと思います。
そして、私は、今までは電気管理技術者になるために、
自分のために努力してきました。
今後はお客様のため、支えてくれた家族や仲間のために、
より一層努力し、日々精進します。