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アグリゲーターとは?蓄電池ビジネスに欠かせない役割を知ろう

蓄電池を活用したビジネスに欠かせないのがアグリゲーターです。アグリゲーターとは何か、どのような役割を担うのか、詳しく解説します。

アグリゲーターは発電側と需要側に分類される

アグリゲーターとは、英語の「aggregate (集約する)」に由来する言葉で、さまざまなエネルギーリソースをとりまとめ、電気の安定供給などに役立つ価値を提供する役割を持っています。

アグリゲーターは大きく分けて2種類あり、とりまとめる対象によって「発電側アグリゲーター」と「需要側アグリゲーター」に分けられます。発電側アグリゲーターは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー発電所、系統用蓄電池などを対象とし、需要側アグリゲーターは、需要地に設置された発電機や蓄電池、空調・照明や工場の生産ラインといったエネルギーリソースを対象としています。

この記事では、系統用蓄電池ビジネスなどで活躍する発電側アグリゲーターについて解説します。

アグリゲーションで電気の安定供給の価値を生み出す

それでは、アグリゲーターはこうしたエネルギーリソースを集約して、どのような価値を生み出すのでしょうか。

価値には、大きく分けて「供給力」と「調整力」の2つがあります。供給力とは、将来発電する能力のこと。発電所そのものが将来にわたって存在し続けなければ、電力不足に陥ってしまいます。国は、そうした事態を防ぐため、数年先まで発電する能力を維持することに対して、インセンティブを提供する仕組みを容量市場として整えています。

一方の調整力とは、電気の需要と供給を一致させるために調整する能力です。蓄電池のように充放電機能を持つエネルギーリソースは、電気の需給に合わせてコントロールすることで、調整力を提供することができます。調整力に対しては、需給調整市場へ参加することなどによって、対価としての報酬を得ることができます。

容量市場や需給調整市場における収益を最大化

エネルギーリソースを持つ事業者は、自らこうした市場に参加することができます。しかし、それぞれの市場には参加要件が定められており、一定以上の容量を集めなければ参加できない場合があります。

例えば、供給力を取引する容量市場は、1000kW未満のエネルギーリソースが単体で参加することは認められていませんが、複数のリソースを集約して供給力を1000kW以上にすることで参加することができます。これは需給調整市場も同様です。

太陽光発電や蓄電池といった分散型エネルギーリソースの中には、1000kWの規模のものも多くあります。そのため、各市場へ参加するには、アグリゲーターによる集約が不可欠です。

アグリゲーターはこうして集約したエネルギーリソースをコントロールして、供給力や調整力を生み出します。1つのエネルギーリソースに対して、容量市場や需給調整市場といった複数の市場における運用を行う場合もあります。「いつ」「どの市場で」「どのように」運用すれば収益を最大化できるのかを見極めることも、アグリゲータの腕の見せ所だと言えます。