力率が低下している事業所のコンデンサ増設工事を実施しました。
(簡単にいうと力率とは電気の効率のようなものです)






事業場全体の変圧器容量は1775kVA(動力1625kVA)に対しコンデンサ容量は180kVar。
季節によっては97%まで低下することもありました。
モーターや照明器具などは力率が下がる要因となる機器になりますが
下がった力率を改善するのがコンデンサの役割です。
かと言って大きなコンデンサを入れれば良いわけではありませんので
力率が低下している場合は電気工事店や電気主任技術者にご相談してください。
高圧の電気料金のうち、基本料金は力率が100%の時15%割引かれますが
力率が1%低下するごとに割引率も1%ずつ低下します。
97%の場合12%の割引しか受けることができません。

こちらのお客様の場合、1年間の力率が100%だった場合と比較して
年間約24万円割引を受けれていないことになります。
最大電力が大きい場合、基本料金も高額になるため
力率割引が満額受けれていないと非常にもったいないと思います。
コンデンサ容量の大まかな目安として動力変圧器容量の
3分の1の容量を選定するとその場合過剰な進み力率になりがちです。
メーカー推奨の容量選定方法は下記の一覧表より導くことができます。(三菱電機HPより抜粋)

今回のケースでは97%を100%に改善するため8月の最大電力に0.25を掛けた
148kVarに裕度を持たせ200kVar増設をご提案しました。